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2012/11/05

一宮神社の秋祭り① 【男河内の鹿】(2日の準備を見学させてもらって)


misasi畑を借りているのは城川町魚成
11/3は一宮神社(いっくう様と地元の方は呼ばれています)(畑から四、五百m。歩いても直ぐ)の秋祭り

畑に通うなかで「いっくう様」に猿田彦命が祀られていることを知りました。
宇和島の「いっく様」宇和津彦神社の祭りには猿田彦の練りが出て、巫女の神楽舞もあります。
宇和島の猿田彦は神様の警護の要、殿を担当しているようです。

魚成では神と祀られて田植された田圃には「おさんばいさま」が立てられ豊作を見守る習いが今に伝わっています。

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2日、3日歩きました。
600枚の写真に、いただいた感動に圧倒され押しつぶされてしまいそうですが、
真摯に向き合って行きたいです

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①【男河内の鹿】

「男河内の鹿」
城川町には鹿踊りが4つの地区に伝承されてます。
その一つが「男河内の鹿踊り」
男河内は地区の名で「おんがわち」
大切に保存、伝承されておられる方たちは鹿踊りを「鹿」と呼ばれrます。
その響きが堪らなくて「男河内の鹿」
ブログのタイトルにしたいな・・
コウセイmisasi語です^^;





愛媛県生涯学習センター

「えひめの記憶」 - [『ふるさと愛媛学』調査報告書]より抜粋



 一宮神社の祭りを実際に執り行うのは、蔭之地、川向、中津川、町中、古市の5つの集落なんです。
しかし、成穂(なるお)、今田(いまで)、男河内(おんがわち)(図表1-1-4参照)も祭りに加わり、
昔から五つ鹿は男河内から出すことになっているんです。


準備会場の男河内集会所に着いたのは午後6時半過ぎ
10数名の方が作業を進められてました。

【笹】


 一見して踊り手さんが背負う笹飾りと解かりました。
五鹿、五つの笹飾りが作成されてます。
進捗状況は様々です。
可也の枚数の紫、青、空色の短冊が飾られているもの
飾り始められた様子のもの

笹の準備に掛かられているものも

「こんな感じでエエかな」
「感性・感性」
喋り合う感じじゃないんですが、笑い声も混じりながら、着々と作業が進みます。












「ささ」

「笹飾り、短冊飾りとか呼ぶんですか?」
「”ささ”って・・昔から言うとるけど・」

緑の笹の葉に紫、青の短冊が飾られて空色も混じっていきます。
「この”ささ”は山なんよ」声を掛けてもらいました。続けて
「緑だけじゃ寂しかろ。短冊を掛けるんよ」

「そうですね。山のミドリは一色じゃないですよね。
紫、青
山の厚みが深さが現れますね」

「赤と黄色は、紅(黄)葉なんよ」

・・・
(ありがとうございます)
きゅうに何か熱く感じられてきて廊下に出たら一本、笹の結束が進められてました


「こうやって、タコ糸で縛って山の感じを出すんぜ」と。


二本の笹を結束して、もう一つの結束した笹とを左右対称の形に結束する・・
節間の寸が4本合わないとダメ・・そんなこと思ってたら

「きょうは誰が切って来たん」
「こいつが難儀でな」

結束・結束・・連帯・共生

涙が止まらんなって奥へ


鹿と猿

二人の方が、鹿の頭(かしら)の準備に取り掛かっておられました。
笹の準備してた和室でも顔を合わせた方・・
声が掛けあわされた様子はなかったけど

阿吽・・こういう感じかも
笹の進捗状況から、そろそろ頭を・・

これが時計を測ってのものじゃない
阿吽とはこれ
そう思えた。




ふっと振り向いたら
紙垂を作っている方・・


タイムスケジュールが貼り出されている訳じゃない
「だれそれ次は」とか指示が飛んではいない

刻一刻、黙々と黙々と





ささ

笹の準備されてる和室に戻ってみた












作業は
刻一刻、黙々と進められ、一本二本と完成されています

深まる秋の祭りの日の”山”が現出しています


廊下では、これは小さな笹飾り作り




「かっては鹿の飾りが欲しいと求められる方
中には踊る途中に笹を欲しいと言われる人もおられて、こんなのを作るようになったみたいです」
「ササと違って吊る順番はないんです。5色の短冊を吊るすんです」

独り作業だけど・作成する数は・・


板敷きの広間に戻ったら頭の作業をされてる方が増えてます
和室から広間へ・
広いけれど廊下はひとつ、行き違った覚えはないのに・

阿吽・・









「角
押さえてくれや」

発声があって、角を押さえさせてもらいました

一体一体と頭が完成していきます



衣装も整えられて


五体の鹿
と猿・・

鹿踊りに猿?

思いましたが訊ねませんでした




鹿は神の使者

猿は山の知恵モノ・・ この想いをもって3日の神幸式を見学したいと思いました

猿の面
三体の猿の面がありました。
これは、かなり古い感じ、軟な感触も・
「いつごろ作られたんですかね。」訊ねたら
「ボクは鹿に入ったのは20年も前やけど、ありましたわ」と。
手製と言うことでした。


「これは去年、あいつが作った
器用やけん」



「真ん中のは、頼んで作ったけど結構掛かったみたい」


去年、手作りされた面が神幸式に使用されるみたいです



玄関ロビーあたりが騒々しい感じに
小さな笹飾りの作成です
「何本作るん?」
「50本でエエじゃろ」
「吊る順は構わんけんね」
「5色は揃えんとイケんぜ」
・・・
「流れ作業でいこか
紫吊ったけん・おまえ青か・・そら」っと


瞬く間に50本の笹飾りが出来上がりました。

☆メンバーの人数を訊きました。
「いまは19人ですかね」
年齢構成は「25歳から54才」

☆伝承の方法も少し訊ねたら
「そんな畏まったことはないですが・」

広間の方から太鼓の音が響いてきました
張りを調整されているようです



どれほどの時間が流れたか
いまも定かに思い出せませんが
広間空間に何かが漲っている!
肌に感じました。


☆夢咲く・・
「夢咲くふるさと男河内」大きなポスターが掲出されています





写真が貼られ
改善したいこと・・危険ケ所の改善希望・・

手書きの文字が温かい・

夢咲くふるさと男河内・・口中で呟くように読んでいたとき

☆☆練習が始まるようでした

掛け声はなかったように思うんですが

五人の鹿が広間の中央へ
他の人は周囲を取り囲みます・














携帯で音をひろったんですが上手くいったかどうか(初体験^^;




「歩幅が広すぎやせんか」
指導も入ります。

並びを変えて

メンバーを交替して

・・・

これが伝承

これが共生

肌に感じさせてもらいました

いつまでもいつまでも共生の鹿が男河内に伝承されていくことを確信し祈り
会場を出ました


ゆめさく ふるさと おんがわち

山の鹿のおどる男河内

夢は必ず咲きますよね

夢は必ず咲く!

確信をもらえました。

ありがとうございました!

=====

3日、神幸式の様子は別建てで

=====
後記


FaceBookで友達になってもらった二宮さんにお願いして、2日の準備の様子を見学させてもらうことができました。
二宮さん、間に立っていただいたご主人。そして気持ちよく受け入れてくださった男河内の鹿の皆さん、ありがとうございました(^^)

misasi山本康正

6 件のコメント:

  1. 初ビデオ、ばっちりですね。画質は携帯でも充分雰囲気は伝わります。

    親父の里が下宇和の皆田なので、子供の頃によく遊びに行っていたのですが、城川町は詳しくありません。

    いい写真を見せていただきました。

    田舎の秋祭りはいいなあ~。

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    返信
    1. issyooさん

      ブログにコメントありがとです!

      しかし・・初ビデオ?
      練習での音を録りたかったんですが、ブログに貼れなかった・・のに?


      イナカ・フルサト

      考えさせられました

      削除
  2. 康正が感動して「ウルウル」している様子が目に浮かぶ・・。伝統を守るのは大変だろうが、それが地域の和を維持する先人の知恵かも・・。

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    1. 恭教

      拝読。
      泣いた、泣いたぞ!^^

      "知恵"
      猿がkeyかもしれない

      神幸式の(奉納)相撲で子供たちを投げ飛ばす

      三人で掛かれと行司が促す

      のこった・のこった・・ 猿が押し出される

      「山のヒト」の知恵だな

      いい体験ができた

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  3. 山本さん、ありがとうございます。
    Facebookでシェアさせて貰います。

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    返信
    1. マキさん

      ボクの方こそ、いろいろご配意をもらってありがとうございました。

      お、Facebookにシェアを!
      これまた、ありがとうございます(^O^)/

      鹿の皆さんへも、どうぞ宜しくお伝えください
      ^^

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